学校施設は、児童生徒等が一日の大半を過ごす活動の場であり、災害時には地域住民の避難場所としての役割も果たすことから、その安全性の確保が極めて重要です。

南部町では、昭和56年以前(旧耐震基準)に建築された校舎・体育館を対象に耐震診断を実施いたしましたので、その結果をお知らせします。

なお、耐震診断結果を踏まえ、平成22年度までに補強工事等が完了しています。

耐震診断とは

「耐震診断」とは、新耐震設計法が施行された昭和56年以前の基準に基づいて建築された建物の耐震性能を調査し、建物が地震時にどの程度耐え得るかを構造力学上診断するものです。

耐震診断結果

【剣吉小学校】平成21年3月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
校舎・S造 昭和41年6月 0.22 要補強 H22.2解体工事完了
校舎・S造 昭和47年8月 0.34 要補強 H23.3耐震改修完了、改修後のIs値は0.91
校舎・RC造 昭和42年6月 0.51 要補強 H23.3耐震改修完了、改修後のIs値は0.80
屋体・S造 昭和42年12月 0.18 要補強 H22.9耐震改修完了、改修後のIs値は0.75

【名久井小学校】平成18年1月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
校舎・RC造 昭和49年7月 0.97 補強不要
校舎・RC造 昭和49年12月 0.78 補強不要
校舎・RC造 昭和50年5月 1.38 補強不要
屋体・S造 昭和50年8月 0.88 補強不要

【向小学校】平成8年10月・平成20年3月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
校舎・RC造 昭和54年1月 0.27 要補強 H9.4耐震改修完了
改修後のIs値は0.84
屋体・S造 昭和54年12月 0.26 要補強 H21.10耐震改修完了
改修後のIs値は0.75

【南部小学校】平成21年9月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
校舎・RC造 昭和56年3月 0.88 補強不要
屋体・S造 昭和56年3月 0.63 要補強 H22.9耐震改修完了、改修後のIs値は0.98

【福田小学校】平成21年10月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
屋体・S造 昭和35年12月 0.2 要補強 H22.9耐震改修完了、改修後のIs値は0.79

※福田小校舎は平成57年以降の建築なので、耐震化は不要。

【福地中学校】平成21年9月実施

施設・構造 建築年 Is値 判定結果 備考
校舎・RC造 昭和55年3月 0.86 補強不要
校舎・RC造 昭和55年8月 1.07 補強不要
屋体・S造 昭和56年3月 0.27 要補強 H22.9耐震改修完了、改修後のIs値は0.76

 耐震診断結果の見方

 構造

RC造 鉄筋コンクリート造
S造 鉄骨造

Is値

建物の耐震診断を判断するための数値(構造耐震指標)です。国土交通省では安全の目安としてIs値を0.6以上としています。
なお、文部科学省では学校としての特殊性と地域の避難場所としての機能を加味し、安全の目安をIs値0.7以上としています。

Is値 構造耐力上主要な部分の地震に対する安全性
0.3未満 地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が高い
0.3以上~0.6未満 地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性がある
0.6以上 地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が低い

耐震化の必要ない学校(昭和57年以降建設)

  • 名川南小学校
  • 福地小学校
  • 杉沢小学校
  • 名川中学校
  • 南部中学校
  • 杉沢中学校