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家族経営協定
家族経営協定とは、農業経営にたずさわる家族が、意欲とやりがいを持って経営に参画できる魅力的な農業経営を目指し、経営方針や役割分担、家族みんなが働きやすい就業環境などについて、家族間の十分な話し合いに基づき、取り決めるものです。
家族経営協定の内容
家族経営協定の内容に決まりはありませんが、家族の構成や経営形態によって、その家族に合った内容にすることが大切です。
たとえば、
- 経営方針(経営管理や生産方式などの目標など)
- 就業条件(労働時間、報酬、休日など)
- 将来の経営移譲(後継者への経営移譲の進め方や時期など)
- 家族の役割分担(家計の管理や家事の分担など)
- 福利厚生(慰安旅行、家族行事など)
- 家族の会議(家族経営協定の見直しなど)があります。
家族経営協定のメリット
家族経営協定を締結し、経営主とともに経営に参画している配偶者や後継者に対しては、認定農業者制度や農業者年金制度等において、主に次のようなメリットがあります。
認定農業者制度
共同経営を行っている場合、家族経営協定の締結等を要件に、夫婦等による認定農業者の認定の共同申請を認めていますので、女性農業者や農業後継者も、パートナーとともに認定農業者になることが可能です。
農業者年金制度
農業者年金の被保険者である認定農業者等の意欲ある担い手と家族経営協定を締結し、経営に参画している配偶者等が所定の要件を満たすことによって、基本となる保険料(20,000円)に対し、一定割合の国庫補助を受けることができます。
農業改良資金制度
個別経営で加工分野や新技術等にチャレンジしようとしている配偶者が、資金の貸し付けを受けようとする場合は、家族経営協定を締結していることが要件の一つです。