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国登録有形文化財「村井家住宅」
ページの概要:国登録有形文化財「村井家住宅主屋」について説明します。
村井家住宅主屋
青い森鉄道「三戸駅」の駅前通りに面して建ち、木造2階建モルタル仕上げ。建築面積(1階)144平方メートル。
村井家住宅は、東京の遠藤氏により設計されたと伝えられ、大正12年秋に竣工しました。関東大震災直後のため建材の入手などで苦労し、関西経由の建材もありました。また、当時、村井氏が製材所を営んでいたこともあり、柱材などに使った米松はアメリカから船で運んだものを使用しています。
玄関庇を幾何学模様に飾り、その上部の軒線に起りをつけ、ドーマーウインドー(屋根窓)を載せています。正面妻壁は柱形を見せ3連アーチ窓とするなど、全体はセセッション風の意匠で、街路で際立つ存在です。
2階道路側に唯一の洋間である書斎があるほかは、1階、2階とも和風座敷です。モルタル仕上げの外壁は、モルタルによる擬石装飾が特徴です。
全体的に老朽化が感じられますが、大正モダニズム時代の和洋折衷の優れた住宅です。
注意事項
村井家住宅主屋は、私有地のため内部見学不可。