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国登録有形文化財「田中家住宅主屋・米蔵・門」

ページID:0001336 更新日:2024年3月21日更新 印刷ページ表示

ページの概要:国登録有形文化財「田中家住宅主屋・米蔵・門」について説明します。

田中家住宅主屋

 田中家は、戦前は軍用馬を100頭以上育てていた山持ちの豪農でした。
 洋風の望楼(ぼうろう)を持つ田中家住宅主屋は、明治23年に建築された造り酒屋と洋風の消防屯所のイメージが融合した、和洋折衷の近代和風建築です。昭和57年から58年頃に、1階と2階一部分を改築して現在に至っています。
 主屋は、東面する屋敷地中央東寄りに南面して建っており、四周に下屋庇(げやびさし)を廻し、東面は土庇(つちびさし)、他三面は縁を廻し、南面東寄りに切妻造の式台玄関を付けています。棟中央に下見板張りの洋風望楼を立ち上げ、周囲では際立った存在です。

田中家住宅主屋(正面・望楼と玄関)の画像
田中家住宅主屋(正面・望楼と玄関)

田中家住宅主屋(北側)の画像
田中家住宅主屋(北側)

田中家住宅米蔵

 米蔵は、主屋よりも古い時期に建てられたと伝えられています。昭和30年頃に、セイロの一部の柱を抜くなどの改造を受け、現在に至っています。
 主屋の北西方に東西棟で建っており、1階内部の三方の壁寄りに柱を立てて穀物の保存施設を設けています。外壁下部は柱間に横板を落とし込むセイログラのつくりで、上部を漆喰壁とするなど、特徴のある蔵です。

田中家住宅米蔵の画像
田中家住宅米蔵

田中家住宅門

 門は、昭和50年頃に道路の拡幅小路があり、一間ほど主屋側に移築されたものです。最初は小羽葺(こばぶき)でしたが、戦後、主屋とともに鉄板葺きに改められました。
 主屋の東南東、屋敷地東辺のほぼ中央に南東棟で建ち、間口2.1メートル規模、柱は七寸角を用い、両開きの板戸を吊っています。ややたちが高く、楣(まぐさ)上の小壁に家紋である松皮菱(まつかわびし)形の小窓を開け、落ち着いた気品のある景観をつくりだしています。

​田中家住宅門(門と望楼)の画像
田中家住宅門(門と望楼)

注意事項

「田中家住宅主屋・米蔵・門」とも、私有地のため内部見学不可。


国・県指定、国登録文化財マップ(福地地区)

文化財マップ(福地)
国・県指定文化財マップ(福地)[PDFファイル/287KB]

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