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「達者村」は、青森県が平成15年度(2004年度)に策定した県の農林水産業と観光を結びつけた「あおもりツーリズム」のモデル事業で、平成16年10月9日に旧名川町(現在の南部町名川地区)にバーチャル・ビレッジ(擬似農村)として開村しました。
「友(ゆ)~ったり 遊(ゆ)~っくり 農(の)~んびり」をキャッチフレーズとし、従来から取り組んできたグリーン・ツーリズムの活動にさらに幅と深さをもたせて、地元の自然、文化、人材などを生かし、来訪者との交流を深めながら“日本一おもしろい村”を目指していこうという取り組みです。
田舎暮らしを望む人が多いといわれる首都圏等に住む中高年をはじめ、全国から世界に渡る幅広い層の方々との交流を活動の中核としており、将来的には「達者村ファン」になっていただいた方々に、長期滞在や定住してもらうことを目指しています。
はじめて「達者村」と聞いた方は、「きっと、南部町のどこかに色々な体験できる「達者村」という エリアがあるんだ」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
達者村のフィールドは、南部町全体です。南部町には、先人たちから受け継いだ歴史や貴重な文化、そして豊富な自然や地域住民の温かい人柄などの 「地域資源」が数多くあります。
それらの南部町の地域資源をフル活用することにより、人や経済の流れや人と人とのつながりを生みだし、「元気=達者」な人が住み、そして訪れた人が達者になれるような地域づくりを目指す、地域ぐるみでの交流促進の活動が「達者村」です。
達者村のフィールドは南部町全体ですが、「達者村」自体は地図上のどこにもありません。
交流活動が盛んな、みんなが達者になれるような地域として、南部町をベースに擬似的・仮想的に設けたエリア(バーチャル・ビレッジ)、それが達者村です。
達者村のコンセプトは「達者の循環」です。
「村外との交流」と「村内の充実」を活動の2本柱として、お互いを作用(循環)させ、その輪を大きく広げて広げ続けていくこととしています。
達者村での交流活動では、観光等による訪問や短期滞在をいただいた方々の中から、リピーター(ファン)を生みだし、その方との交流を繰り返した後、将来的に長期滞在や定住いただくことを目標として取り組んでいます。
また、地元住民が身近にある資源の可能性や素晴らしさを見直し、自発的・積極的に地域活動に生かしていくことも活動目標の一つです。